奈良自動車学校 | 京都学生祭典

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奈良自動車学校

―御社について、また御社の事業についてお聞かせください。

豊田:

弊社はマスオグループのグループ企業の一つです。1854年、大和茶と炭の販売を弊社代表取締役社長・増尾朗のご先祖にあたる増尾傅次郎が始めました。これが現在のマスオグループに繫がる起源になります。1858年には屋号を「砂糖傳」と定め砂糖の販売を本格化させました。時代が進み1958年いずれ到来するモータリゼーション時代に備え系統立てた運転教育機関が必要という理念の元、自動車教習所の運営事業に参入します。これに伴い自動車に関連する周辺サービスとして、ガソリンスタンド事業なども展開し現在のマスオグループに至ります。最近では2021年に奈良自動車学校ドローンスクールを開校、近年にはドローンの操縦技術が国家資格として取得できるようになり、ドローン事業にも力を入れています。

―ありがとうございます。続きまして御社の雰囲気についてお聞かせください。

豊田:

若手職員とベテラン職員の距離感が非常に近く、先輩・後輩間で教習方法などについて、意見交換のし易い和やかな雰囲気です。
また、恐らくお二人のお父さんお母さん世代は教習所や指導員に対して「怖い」イメージがあると思いますが、今はそんなことはありません。教育産業でありながらサービス業でもあるということを職員全員が理解しており、初めて自動車を運転されるお客様に良い経験や運転技術・安全マインドを提供できるよう取り組んでいます。そしてお客様に当校を選んでいただけるよう接遇方法などの研修を職員に受講してもらっています。このような取り組みの積み重ねが社風や雰囲気にも繋がっているのかなと感じています。

―学校よりもサービス業としての特色が強いですね。

豊田:

自動車学校は、企業性と公共性の2つの性質があります。当校は営利企業ですから、利益を上げることを常に意識する必要があります。同時に自動車学校は安全運転教育をする公共性の高い場所でもあります。運転免許はある一定の年齢になり適性検査などの条件を満たせば誰でも取得できますが、その反面認知・判断・操作方法を間違えてしまうと取り返しのつかない事故に繋がります。そのためお客様に対して優しさだけでなく、ある種の厳しさも必要だと感じています。利益を上げることを意識しながら限られた時間の中でお客様に満足していただけるサービスを提供し、同時に運転することの厳しさやリスクも教えていかないといけません。この2つの性質について、上手くバランスを取りながら業務に従事することが難しいと感じています。

―ありがとうございます。続きまして、免許を取るおすすめの時期はありますか。

豊田:

お勧めの時期は5~7月と10~12月上旬で予約もスムーズに取れます。5~7月と10~12月上旬は学生にとって忙しい時期ではあると思いますが、個々のお客様のニーズに応じた技能予約プランを用意していますので、免許取得はスムーズにできると思います。

―ありがとうございます。ドローンの魅力についてお聞かせください。

豊田:

今まで安全に見ることが出来なかった場所の撮影を行うことにより「点検」や「測量」また過疎地域への物流などが、ドローンの魅力だと私は感じています。昨年から国家資格となりドローンの市場規模も大きく成長することが見込まれます。ドローンの技術を身に着けることは、これから様々な業種でキャリアアップにつながる可能性が高く、これもドローンの魅力の一つと考えています。

―今の話を聞いてSFでしか聞いたことのないことがどんどん拡大されて行っていることが驚きです。続きましてATとMTのそれぞれの良さについてお聞かせください。

豊田:

先ず自動車を走行させるにあたり必要な1段~5段のギア(トランスミッション)を手動で切り替えるか自動で切り替えるかに構造の違いがあります。次に操作の違いですが、AT車はギア(トランスミッション)をすべて自動で切り替えてくれるので操作はハンドル・アクセル・ブレーキの三つのみです。MT車はアクセルペダルとブレーキペダルの左横にクラッチペダルがあり、左手でギアチェンジを行いながら左足でクラッチペダルを操作しないといけません。そのためAT車と比べて左手のギアチェンジ操作・左足のクラッチペダル操作の2つが増えます。AT車の良さは操作が「楽なところ」の一言に尽きます。MT車は操作が複雑な反面、自分で走行している感覚や満足感を強く感じることができます。

―ありがとうございます。仕事のやりがいはどういった瞬間なのかお聞かせください。

豊田:

お客様から「教習が解りやすかった」と声をかけていただいた時や教習の中で目に見えてお客様の運転技術に上達がみられた時などにとてもやりがいを感じます。
私個人(豊田)は現在、日常の管理業務に加え広報などの業務に従事しています。様々な業務の中でも特に広報は全くの知識ゼロで業務を開始する場合があり、プレッシャーを感じる時もあります。しかし、様々な情報媒体を使用し、一つ一つ問題解決をしていく過程にやりがいや楽しさを感じています。また指導員とは違った視点から業務に従事することは自分の視野・スキルを広げることにも繋がり、次の業務を行うにあたっての活力にもなります。

―ありがとうございます。続きまして働くうえで心がけていること、大切にしていることをお聞かせください。

豊田:

若い頃は、働くうえで自身の仕事にプライドを持つこと、仕事・同僚・お客様に対して誠実であることを心がけるようにしていました。現在はそれに加え、あまり一つのアイデンティティに固執しないよう心のバランスを取りながら業務に従事することを大切にしています。

―ありがとうございます。続きまして、学生時代やればよかったこと、やっててよかったことをお聞かせください。

豊田:

「やっててよかった」より「やればがよかった」と思うことのほうが多いです(汗)。特に語学(英語)の勉強をやればよかったと後悔しています。日本での免許取得を目的として様々な国のお客様が当校に来校されます。アジア出身の方でもヨーロッパ出身の方でも英語を話されるお客様が多く、もっと英語を勉強しておけばよかったと感じることが多々あります。学生時代にやっててよかったと思うことはあまり明確ではありませんが、敢えて挙げるなら、とにかく本を沢山読んだこと、文章をたくさん書いたこと。写真を撮るのが好きな時期があり、かなり勉強したこと。最近は業務の中で文章を書くことが特に多く、まだまだ未熟ではありますが大学時代に文章の書き方を厳しく指導してくださったゼミの教授に感謝しています。写真のスキルは広報業務に大きく役立っています。

―ありがとうございます。続きまして地域共生についてお聞かせください。

豊田:

自動車学校は地域の交通安全に貢献することが理念の一つです。免許取得希望者に対するサービス提供だけでなく、免許を所持していない若年層に対し交通安全講習を無償で実施しています。例えば近隣の幼稚園・小学校・中学校・高校を対象にした交通安全講習の実施などです。他にも、自治会などの避難訓練に参加し、近所の病院の方や消防署等と協力して応急救護処置を地域住民の方に伝えていくといった取り組みにも参加しています。

―ありがとうございます。続きまして、環境への取り組みについてお聞かせください。

豊田:

ご依頼があった企業に対しエコドライブ講習を実施しています。自動車の運転時、アクセルの踏み方などを変えることにより燃費が変わります。1台1台では小さな変化かもしれませんが、多くの方がエコドライブを実践することにより、二酸化炭素の排出量が少しでも抑えられると考えています。

―ありがとうございます。京都学生祭典に期待していることについてお聞かせください。

豊田:

様々な大学の方が集まり学生祭典のような大きなイベントを実施するには、実行委員の皆さん一人一人に幅広いスキルや行動力・人間力などが必要となってきます。地域の様々な公共機関・民間団体・企業との話し合いや交渉も必要でしょうし、信頼も勝ち取る必要があります。相当な努力が学生祭典の実施に必要だと思います。そして実際に実施されている実行委員会の皆様に対して掛け値なしに尊敬の念を抱きます。委員会の京都学生祭典での取り組みを通じて皆様が更に成長されることを私たちは期待しています。また、そのお手伝いが少しでもできればと思っています。

―本日はお忙しい中多くの質問に答えていただき、ありがとうございました。

もっと詳しくしりたい方はこちらから https://nara-motorschool.com/

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