株式会社堀場製作所 | 京都学生祭典

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株式会社堀場製作所

ディストリビューション&DX本部
エクスターナルコミュニケーションセンター
コーポレートコミュニケーション室 室長
前野様(右)

同上
コーポレートコミュニケーション室
Public & Media Relationsチーム
サブリーダー
吉川様(左)

―御社についてと御社の事業紹介を宜しくお願いいたします。

前野:

私たちHORIBAは、事業としてはいわゆる「はかる」という機械をつくっている会社です。製品やシステムなどの「モノ」を提供するだけでなく、最近は「はかる」という「コト」自体を受託してその価値や分析結果を提供するなど、トータルで「はかる」ということを幅広く行っています。
また、「おもしろおかしく」というユニークな社是があります。これは、自分のやりたいことをとことん突き詰めていく中で見えてくる面白さにたどりつくと、人生が実りのあるものになるという考え方で、この社是に惚れて入社してくる社員が結構多いです。

―有難うございます。続きまして、御社の雰囲気についてお聞かせください。

前野:

やっぱりオープンだなというのは中にいても感じますね。
入社して1~5年目でも、いくらでもアイデアを提案する機会がありますし、その人の思いが強ければ上の立場の者がちゃんと耳を傾けてくれます。なので、部門を越えたコミュニケーションもかなりしやすいです。
それから、フラット組織と呼ばれますが、縦に長い組織ではなく現場と経営層の距離がとても近いです。そもそも会長の堀場厚が若い人の声やアイデアをものすごく大切にするというのもあり、役職の距離をあえてポンと縮め、現場の担当者から経営トップに直接提案できて、それに対してトップがその場でフィードバックする機会も多く作っています。

吉川:

その機会として、誕生月別に社員が集う誕生日会や、「ブラックジャック活動」と呼んでいる、社内のあらゆる角度から切り込むボトムアップ型の改善活動を毎月実施しています。ブラックジャック活動は、毎年12月に世界各地域を代表する10~12テーマが選ばれ、世界一を決めるワールドカップが開催されています。

前野:

去年のゴールドグランプリは同じコーポレートコミュニケ―ション室の活動が選ばれ、この活動をけん引した社員は学生時代に京都学生祭典で司会を担当していたので、皆さんの先輩にあたりますね。

―有難うございます。続きまして、仕事をしている中でどのような瞬間にやりがいを感じられますか。

前野:

チームで何かを達成した時が一番スカッとする瞬間です。苦労したものが成功する瞬間は、チームでやっているとより嬉しさが増すと思いますね。
「はかる」技術はすごく社会にかかせない技術で、HORIBAの技術があるから社会が良くなるということが実はあるのですね。それを間接的にでも感じられる瞬間、社会に対する貢献実感みたいなことは、私たちがこの会社で働いている基本的な部分だと思います。
もう一つは自己実現ですかね。私は元々HORIBAで製品のデザインをしていたデザイナーなのですが、自身がデザインした製品がグッドデザイン賞に選ばれて年間雑誌に載るという、学生の頃に夢見ていたことを入社後に実現できたときが、とても達成感があった瞬間ですね。

―有難う御座います。続きまして、働くうえで心がけていること、大切にされていることはなんでしょうか。

前野:

チームもしくはチームのメンバーがどのように注目されるかを結構意識しています。
私も若い時にいろいろチャンスを与えてもらえたのですが、やはりいろんな人がいろんな形でサポートしてくれることで成り立つのですね。チームメンバーにもそうした経験をする人を増やすには社内にもいろんな応援の輪を作らないといけないので、そういう面を私の立場では意識しています。

吉川:

私は指示や依頼をうけたときは、私に何が求められているかを考えて、プラスアルファの付加価値をつけるようにしています。沢山いる中から自分を選んでお願いされたことだから、ここまでやってほしいというのがあるはずで、ただそこだけで終わってしまうと他の人との差別化ができないし、さらに次のお仕事をもらうとか、もっといい関係性をと思うと、それにプラス何か提案していけたほうが自分も成長できると思います。

―有難うございます。続きまして、学生時代にやっておいてよかったこと、やっておけばよかったことがありましたらお聞かせください。

前野:

私は友達と過ごした時間がとても貴重でしたのでそれはすごく良かったなと思う部分ですね。また、大学の時はデザイナーを目指していたので、勉強としてデザイン事務所でアルバイトさせてもらっていました。アルバイト料は驚くほど安い値段でしたが(笑) でも、そこで働かせてもらったことでかなりいろいろなことを学ぶことができたのですごく感謝していると同時に、社会経験として多様なアルバイトもしていたら、もっと面白い時間を過ごせたかなとは感じますね。

吉川:

私は真逆ですね。学費を稼がないといけなかったので、アルバイトは3つ4つ当たり前に掛け持ちしていたし、夏休みは朝昼夜違うところへ行って、短期も含めたら4つか5つぐらい同時にやっていました(笑)
また、外国の方とかかわる中で、京都に生まれ育ったのに日本文化のことをあまり知らないなと思ったので茶道を始めました。入社してから、海外子会社でのお茶のセレモニーに何度か行かせてもらいましたし、ウクライナがまだ戦争に入る前、キーウで当時のポロシェンコ大統領やまだ俳優として活躍されていたゼレンスキーさんにお茶席でお茶を差し上げました。そういう貴重な経験ができたので学生の時に思い切って茶道を始めて良かったと思っています。

―有難うございます。続きまして、地域共生の取り組みについてお聞かせください。

前野:

京都市や京都商工会議所が主催されている、小学校への出前授業を20数年間ずっと続けています。日本全国での実施を視野にいれていますが、特に京都、地元での開催に力をかけています。学校訪問の他に、京都まなびの街生き方探求館という京都市の施設でもものづくり体験学習を提供していますし、最近だとSTEAM人材教育にも関わったりしています。教育以外では、南区に本社を置く会社間の連携会があって、地元の課題などに企業で貢献できることなどについても意見交換しています。

―有難うございます。続きまして、環境への取り組みについてお聞かせください。

前野:

製品の持っている環境負荷をいかに管理していくか、社会の要請に応えるレベルの排出量にするかは当然行っています。最近はサステナブルなエネルギー利活用という世界的な社会課題にもHORIBAの技術を向けていて、水素をはじめとしたいわゆる再生可能エネルギーにも注力しているので、製品を通じて環境を良くすることができるという点が大きな特徴だと思います。

吉川:

水素の利活用のほかに、燃料電池・太陽電池の発電効率にかかわる先端材料の研究などにもHORIBAの分析装置が使われています。そうした最先端の研究をされているユーザー様インタビュー記事を「Forefront of Technology」と題し、ウェブサイトでも公開していますのでぜひご覧ください。

前野:

最近だとマイクロプラスチックによる問題も注目されていますが、グループ会社の堀場テクノサービスで開発したマイクロプラスチック簡易学習キット「ぷらウォッチ」で観察するなどの出前授業を行ったり、大阪にある科学技術館で体験的に見てもらえるようなことをしたりもしています。

【「水素社会の未来をはかる」をキーメッセージとして、エネルギー領域における堀場製作所のグローバルな取り組み・ソリューションを紹介するCMへのアクセスはこちらのリンクから!】

―有難うございます。続きまして、京都学生祭典に期待することをお聞かせください。

前野:

祭典の成功に向けて、意見の相違や考えの違いをぶつけたり調整したりするなど難しい場面もあるだろうと思いますが、皆さんが一生懸命やればやるほどイベントを成し遂げる瞬間の輝きみたいなものが自ずと表れると思いますし、それが毎年多くの人に刺激を与えているのだと思います。皆さんの一生懸命の頑張りに期待しますね、頑張ってください。

―有難うございます。事業内容が多岐にわたりますが、どのように事業を広げたのでしょうか。

前野:

まずは pHメーターという機械で液体の計測からスタートし、すぐにガスの計測、次に固体の計測に事業を発展させていきました。いわゆる物質の三態をいろんな角度から「はかる」技術に広げていったのですね。「はかる」という基本的なことは同じですが、その対象が広がっていったのが当初の事業の広がりです。堀場製作所が初期に急激に成長した1960年代後半から1970年代は、自動車や工場からの排ガスなどの公害が世界的な社会問題でした。当社のヒトの呼吸を研究する装置が排ガスの計測に応用できるはず!と挑戦し、見事にブレイクスルーしたことで、自動車の排ガス計測において世界を代表する企業に成長して行きました。その頃、アメリカとドイツに海外進出しましたが、1990年代後半からより本格的なグローバル展開を始めます。私たちの強みである「はかる」技術を中心に欠けている部分を補うM&A戦略を進めたことで現在のような多様な事業態になりました。

―有難うございます。続きまして、半導体の分野で「はかる」技術はどのように使われているのかお聞かせください。

前野:

最先端の半導体を作るには、ガス、薬液を極めて精密にコントロールする必要があります。そのため半導体の製造工程でガス・液体の流量を精密に制御する「マスフローコントローラー」と呼ばれるデバイスが多数使われますが、この製品群はHORIBAグループの堀場エステックが世界シェアトップを誇っています。半導体製造工程では他にも光技術を使う計測機器なども多数使用され、マスフローコントローラー以外にもHORIBAは多くの製品ラインアップがあります。また、工場内環境や排水の監視などもあり、これらをあわせて世界の半導体製造装置メーカーが私たちの製品を使ってくれています。

―有難うございます。続きまして、はかる技術の強みをお聞かせください。

前野:

「はかる」技術は、実はあらゆる分野に必ず使われているものです。例えば健康の維持に体温や体重をはかるのは、異常の発見や現状を把握するために行いますよね。こうした正しく状況や状態を知ることは、実は研究開発や安定した品質のものづくりにこそ欠かせないもので、実に多くの「はかる」技術が使われています。ノーベル賞を受賞するような研究者の卓越した研究や、世の中になかった技術を開発するところ、地球環境保全のために空気や水の状態をモニタリングする場面などで私たちの計測機器や分析装置が使われており、世の中を今よりも良くするために存在しているということが「はかる」技術の魅力であり強みだと思います。

―有難うございます。それでは最後に、社内や外部向けに行ったイベントで、おすすめしたいことや楽しかったことをお聞かせください。

前野:

HORIBAの社員家族が農作業体験をする自社農園「HORIBAブルーベル―ファーム」が滋賀県高島市にあります。そこで今年7月24日に初めて社員家族以外の京都市在住のご家族20組60名様に農作業体験に参加してもらいました。ご家族で土いじり体験をしたり、ブルーベリーやトウモロコシ、ジャガイモなどを収穫したり、薪を割るところから竈(かまど)でご飯を炊いてカレーライスを作ったりなど、子供たちがすごく嬉しそうに自然に触れてくれる様子を見られ、すごくいいイベントになりました。今後も折をみて開催する予定ですので、参加していただける方を少しずつ増やしていきたいと思います。

―本日はお忙しい中、貴重なお話をお聞かせくださり、誠に有難う御座いました。

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