京都青果合同株式会社 | 京都学生祭典

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京都青果合同株式会社

インタビュー:社長室 藤原様 山﨑様 曽束様
※以下敬称略させていただきます。

―まず初めに御社の事業についてお聞かせください。

藤原:

当社は青果物卸売業者で、全国各地から京都市中央卸売市場へ出荷していただいた野菜や果物を、市場内にある仲卸業者へ販売するというのが主な業務です。

曽束:

青果物の集荷方法については、委託集荷と買付集荷の二通りがあります。委託集荷は、生産者から無条件で弊社が商品をお預かりし、セリや相対販売で価格を決定し、仲卸さんに販売します。一方買付集荷は、取引先様と価格交渉をして商品を仕入れます。販売に関しては、委託も買付も同じで仲卸業者に販売します。弊社の利益は、委託の場合は野菜8.5%、果実7%を販売価格から手数料という形で頂きます。買付の場合は仕入額と販売額の差額が利益となります。
弊社は製造業と違い、商品を作って販売するのではなく、青果物を集荷して、仲卸さんに販売するという青果物の流通企業です。
先ほど全国各地からと言いましたが、取り扱っている青果物は多岐に渡っており、国産青果物だけに留まらず、輸入青果物も取り扱っているんです。

―例えばどういった輸入品があるのでしょうか。

藤原:

グレープフルーツ、オレンジ、レモンなどの柑橘類は、主にアメリカですがそのほかにオーストラリア、ペルー、トルコなどがあります。
バナナは、フィリピンやインドネシア・エクアドル。台湾はパイナップルやマンゴーなども有名ですね。
ニュージーランドはカボチャやキウイなどがございます。今は時期的に中国のマツタケが入荷しています。

―仕事のやりがいについてお聞かせください。

藤原:

やりがいは人それぞれだと思いますが、例えば、営業担当の方は自分が苦労して集荷販売した商品がスーパーに並んでいたり、値段の交渉や決定を自分が行っていることに喜びを感じたりすること。事務部門の担当者は 業務を円滑に進めること、などが聞かれますね。

山﨑:

当社は青果物の安定供給という社会的に重要な役割を担っているため、そこで働くこと自体にやりがいを感じるという人も多いと思います。

―会社の雰囲気について教えてください。

藤原:

挨拶を大事にしていて、活気のある職場と言えると思います。野球部などもあり、社会人リーグの試合にも出場しています。

曽束:

明るい人が多くて元気があり、体育会系の人が多いですね。

―学生時代にやっていてよかったこと・やればよかったことは何かありますか

藤原:

ほんの一例ですが、接客のアルバイトでコミュニケーション能力が身に付いたという人もいるようです。私がやれば良かったと感じることは、海外旅行と英語の勉強です。京都は海外からの観光客が多く、道を聞かれたりすることもありますが、うまく答えられないのでもどかしいですね。

山﨑:

そうですね。時間に余裕がある学生のうちに、海外へ行ったり、思う存分勉強したりすることをお勧めします。

―ありがとうございます。続きまして、先ほどお話にもありましたが地域共生の取り組みについてお聞かせください。

山﨑:

地元のスポーツチームである京都サンガFC、京都ハンナリーズに協賛しています。 果物の提供もしていることは当社ならではと言えるかもしれませんね。また、『京都梅小路みんなが繋がるプロジェクト』にも参画し、清掃活動などを通して地域の活性化を目指しています。
 食育活動にも力を入れており、京都市内の小学校を対象に2003年から20年間継続しています。普段何気なく食べている野菜や果物がどのようにして栽培されているか、どのような産地から来ているのかなどについて、楽しく学んでいただけると嬉しいですね。

藤原:

様々な産地や仲卸さんから京都市内の福祉施設や動物園などに対して、野菜や果物を寄贈するお手伝いもしています。

―環境についての取り組みは何か行っていますか?

藤原:

全体の割合からするとまだまだ少ないですが、段ボールの替わりに、何度も洗浄して使うことができるコンテナ(プラスチック製のかご)で集荷している商品もあります。また今後は、市場の改修工事の中でLEDを取り入れていき、無駄を省いた開かれた市場にしていく予定です。

―京都青果合同ということですので、今・これからの時期のオススメのお野菜について伺いたいです。

曽束:

9月だと「京たんご梨」や豊水・南水等の梨がオススメです。

藤原:

秋の季節では、やっぱりマツタケや栗ですね。

山﨑:

黒豆の枝豆である「紫ずきん」の販売も始まります。

―京野菜の魅力とは何でしょうか。

山﨑:

農家の方が手間暇かけて作っておられるのでとても美味しいです。先ほどの「紫ずきん」以外にも、「賀茂なす」や「万願寺甘とう」などもあります。「万願寺甘とう」は辛みがなく、焼いて鰹節と醤油をかけるというシンプルな食べ方がオススメです。

―大学生だと簡単な料理ばっかりになるので、手間がかからないのは嬉しいですね。

山﨑:

「紫ずきん」は豆の味が濃く、モチモチした食感が特徴です。塩をふって電子レンジで4分ほど加熱するだけなので簡単ですよ。

曽束:

冬の時期には「聖護院大根」があります。丸くて大きく、口に入れると溶ける感じがします。おでんにすると非常においしいですよ。

―卸売市場の雰囲気について聞かせてください。

山﨑:

一言で言うなら活気がありますね。今年の4月には水産棟の見学エリアも新設され、一般の方も見学可能ですので、ぜひ一度覗いてみてください。

京都市中央市場 (kyoto-ichiba.jp)
(こちらのボタン押していただくと、京都市中央市場のHPをご覧になることができます。)

曽束:

梅小路西駅に隣接しているホテルエミオンから見学通路へ繋がっているので、そちらから行くとわかりやすいと思います。

山﨑:

せりは早朝のみですが、昼間も映像を通して市場の活気を感じることができると思います。展示も工夫が凝らされていて、市場の仕事や水産品に関することについて楽しく学ぶことができますのでオススメですよ。

―最後の質問になりますが、京都学生祭典に期待することはありますか。

藤原:

「京都学生祭典」ということですし、学生さんが盛り上がって、京都を活性化させて欲しいです。未来の京都のために頑張って、将来は京都で就職してくれると嬉しいです。

山﨑:

若い皆様がこれからの京都の未来を担っていただきたいです。いろんな繋がりを作って京都を盛りあげていただくことは、とてもありがたく思います。

―本日はありがとうございました。
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