協賛企業インタビュー 村田機械株式会社様 | 京都学生祭典

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協賛企業インタビュー 村田機械株式会社様

2019/9/19(木)NEWS

村田機械株式会社様のインタビュー記事が公開されました。

村田機械株式会社

御社について簡単なご紹介をお願いいたします。

 村田機械は伏見区に本社をおく会社です。創業は1935年で、今年で84年目になります。
 主に5つの事業部(繊維機械事業部、ロジスティクス&オートメーション(L&A)事業部、クリーンFA事業部、工作機械事業部、情報機器事業部)に分かれています。そのうち情報機器を除く4事業部は工場で使う機械(いわゆる産業機械)を扱っています。従って学生の皆さんが目にする機会は少ないと思います。
 繊維機械事業部が村田機械の発祥の事業部です。主に糸を作るための機械を製造・販売しています。特に綿糸製造の最終工程で使う機械は、1970年代に世界で初めて糸と糸を結び目なしにつなぐ技術を開発して世界シェアNo.1となり、今なお世界のリーディングカンパニーです。
 近年は人手不足や働き方改革で自働化や省力化がクローズアップされています。L&A事業部では、工場や物流センター等で自動的に物を保管したり、自動的に物を運んだりするような機械などを組み合わせて自動化や省力化を推進するシステムを提供しています。  クリーンFA事業部はL&A事業部から派生した事業部で、スマホやパソコン等に使われる半導体という部品の製造工場で、何百とある機械から機械へ製造途中の部品を受け渡すシステムを提供しています。
 工作機械事業部では、旋盤といって物を削る機械を作ったり、シートメタルという薄い鉄板などを切ったり、穴を開けたり、曲げたりする機械を作っています。
 最後に情報機器事業部は、主にファクシミリを作っていました。日本で初めてファクシミリを販売したのは村田機械です。最近は他の事業部と協力して産業機械にIOT等の新しい価値を提供するようなネットワーク事業にシフトしています。

元号が平成から令和に変わり、「新時代」と移り変わりましたが、時代が変わっても貴社様が変わらずに大切にしたいと思っていらっしゃる理念などはございますか。

 村田機械の企業理念は、『私たちは、つねに新しい技術を創造し、お客さまに喜ばれる製品の提供を通じて、社員ひとりひとりの幸せと豊かな社会の実現をめざします。』です。
 製造業ですので、新しい技術やサービスを生み出し、新しい製品を作り、新しい価値をお客様にお届けすることが前提になります。ただし産業機械の場合、工場で使う機械やその使われ方は一社一社異なります。お客様の要望を実現するために、お客様の要求を聞き、お客様に満足していただける製品やサービスを提供することが大切です。
 これらを『手段』として、社員が誇りを持って働き、さらにその先に社会全体に良い影響を与えて、社会全体が豊かにしていくことを『目的』としています。
 この企業理念を大切にしながら村田機械は活動しています。

貴社が社内外を含め様々な関係者を巻き込みながら事業展開される上で、どのようなことを心掛けておられますか。

 営業部門がお客様の要望(表面的なことだけでなく、裏に隠れていることも)に耳を傾け、技術・製造部門と情報を共有し最適な商品をお客様に収めます。さらに産業機械は長い間使っていただくのでメンテナンス、部品の供給を行うアフターサービスにまで情報をつないでいくことが必要です。
 様々な関係者との綿密な情報共有、コミュニケーションを通してようやく最適な製品やサービスをご提供できるので、当社の様々な部門に所属する社員はもちろん、お客様や協力会社様との『つながり』を大切にすることを心がけています。

貴社が企業活動を通して社会から広く愛される存在となるためにどのようなことを心がけておられますか。また取り組み事例をご教示いただけますでしょうか。

 多くの方がご存じの活動としては、毎年1月に京都で開催される『皇后盃全国都道府県対抗女子駅伝』を、第7回大会から31回連続で協賛させていただいています。
 また村田奨学会が運営する『海外留学奨学金制度』は、毎年1~2人ほどの研究者を対象に留学中の必要経費を支給しています。返済はもちろん、帰国後の進路について拘束や制限も一切ありません。今まで48年間継続しています。
 地域貢献では、2010年から京都市の小学生にモノづくりを教える『京都モノづくりの殿堂・工房学習』に協力しています。
 また工場のある愛知県犬山市や石川県加賀市で高校生の職業体験を受け入れたり、本社では高校生の調べ学習も受け入れたりしています。

京都の学生に向けてメッセージをお願いいたします。

 まず京都学生祭典実行委員会の皆さん、学生の間に大きなプロジェクトを成し遂げることは素晴らしい経験です。物事を進めていくために何をやるか、どういう人と関わるか考えて進め、何よりも楽しんで成功を収めてほしいと思います。
 そしてすべての学生の皆さん、様々なことに興味を持ち、幅広い経験をすると色々なものの見方や考え方ができるようになると思います。たまには失敗することもあるでしょうが、失敗を恐れて小さくまとまるのではなく、失敗から学んで大きく成長して下さい。

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