協賛企業インタビュー 月桂冠株式会社様 | 京都学生祭典

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協賛企業インタビュー 月桂冠株式会社様

2019/9/29(日)NEWS

月桂冠株式会社様のインタビュー記事が公開されました。

月桂冠株式会社

御社について簡単なご紹介をお願いいたします。

 江戸時代の初期、1637(寛永14)年に京都・伏見で創業。初期の250年間は地元で商う小さな酒屋として事業を継続してきました。明治時代からは事業を拡大し、全国に日本酒を供給するメーカーに発展、現在ではアメリカの現地法人で清酒を製造するなど、日本からの輸出と共に、世界へSAKEを供給するメーカーとなりました。その間には、日本酒メーカー初の「研究所」を創設、日本で初めて年間を通じて酒造りを行う「四季醸造システムを備えた酒蔵」を竣工、しぼりたての味わいが楽しめる常温流通可能な「生酒」の日本初の商品化、また、日本で初めての「糖質ゼロ」の商品を発売するなど、日本酒事業の中で多くの「日本初」を成し遂げてきました。地元の京都・伏見では、永年培ってきた醸造技術を駆使した酒造りと共に、歴史的な風土を生かし、「月桂冠大倉記念館」を通じて日本酒の文化を発信し続けています。

元号が平成から令和に変わり、「新時代」と移り変わりましたが、時代が変わっても貴社様が変わらず大切にしたいと思っていらっしゃる理念などはございますか。

 永い会社の歴史の中で当社の代々が受け継ぎ、歴史的な経緯の中で培ってきた要素を、基本理念として「QUALITY」「CREATIVITY」「HUMANITY」の3点に集約しています。基本理念のうち「QUALITY」はお客様に満足いただける最高の品質、「CREATIVITY」は常に創造し革新し続けること、「HUMANITY」はお客様の満足を実現するために社員の能力を高めるとともに人間性を重視することを意味しています。この基本理念を、全ての活動の拠りどころとしています。

私たちは様々な人を巻き込みながら本祭に向けて活動を展開しておりますが、貴社が社内外を含め様々な関係者様を巻き込みながら事業展開される上で、どのような事を心がけておられますか。

 社内では、さまざまなバックグラウンドを持った多様な従業者が携わり、生産活動や営業活動のほか、総務・情報・経理などの間接部門で、協力しあいながら働いています。資材や機械メンテナンスなど生産ほか諸々の活動に必要な多くの協力会社にも関わっていただき、当社の事業活動にお力添えを賜っています。清酒の供給においても、サプライチェーンの中で商品が流通し、小売業や飲食業を通じて販売いただいています。もちろんその先には商品を手にしていただく多くのお客様がおられます。自社の経営活動だけでなく、さまざまな人たちに関わっていただき、社会とのつながりや連携、支えあいにより当社の事業が成り立っていると認識しています。その中では、コンプライアンスの重視、社会的な課題の解決、環境問題への取り組みなどを重視しています。

私たちは、本祭に限らず教育機関等への出前教室や地域への祭事参加や夜警等を通して社会から広く愛される存在となるべく、日々活動しております。貴社が企業活動を通して社会から広く愛される存在となるためにどのような事を心がけておられますか。また取り組み事例をご教示いただけますでしょうか。

 現在では、日本酒の販売先は日本全国、世界へと拡大していますが、創業の1637年以来400年近く変わらず本拠を京都・伏見に置いて活動しています。特に京都・伏見は安土桃山時代、江戸時代初期の伏見城の城下町をベースにした武家の町であり、そのインフラをもとに宿場町、港町として発展した商人の町として、人波が行き交い、来るものを拒まず受け入れる、人の流動性が高く、自由闊達な雰囲気が受け継がれてきました。当社が380年以上もの歳月、事業を継続し得ているのも、このような古来よりの伏見の雰囲気に鼓舞され続けてきたお蔭であり、地元から代々が賜った数々のご恩に報いる気持ちを忘れず、CSRをはじめとするさまざまな活動に取り組んでいます。主に、「地域社会への支援」(地域の清掃活動、酒蔵の街並み・景観の保持、地域観光の振興など)を始めとして「災害発生時の支援」(災害時の地域協力など)、また、事業活動と関係の深い「酒文化・発酵文化」(産業・科学技術)の振興などに関して活動しています。

京都の学生に向けてメッセージをお願いいたします。

 SDGs(持続可能な開発目標)が国連で採択され、国際的な連携の中で、また、行政・学校・企業・個人、それぞれの活動を通じて、持続可能な社会実現への寄与が期待されています。移り変わりの激しい社会や時代環境の中で、現代に生きる学生ならではの感性を生かし、創造性・革新性を発揮して、学問や学生としての活動において、これから就かれる職業においても、社会を良くする活動に挑戦してほしいと願っています。

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